なぜブラック企業!?ワタミの過去の事件・ずさんな労働条件の実態
こんばんは管理人のなかじんです!!
本日、居酒屋チェーン大手のワタミの株主総会が行われました。
詳細については前出の記事に書いてありますので、ご覧ください。
今回は居酒屋チェーン大手のワタミがなぜ、ブラック企業と呼ばれているのか…
少し掘り起こしてみたいと思います!!
「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」
居酒屋チェーン大手「ワタミフードサービス」の新入社員で、平成20年6月に過労自殺した森美菜さん=当時(26)がのこした手帳の文面に書かれていた言葉です。
日付は5月15日。森美菜さんは入社後1カ月半でこれを書き、1カ月もたたずに亡くなったそうです。
言葉だけで、これほど胸が苦しくなるでしょうか。
森美菜さんは調理研修がほとんど行われないまま神奈川県横須賀市の店舗に配属されました。
刺し身などを作る最もハードな「刺場」を任されたそうです。
開店前の午後3時までに出勤し、平日は午前3時、週末は午前5時の閉店後も働いていていて
しかも、与えられた社宅が店から遠く、始発電車まで待機を余儀なくされるという状況。
ボランティア研修や早朝研修が組み込まれ、休日に心身を休める暇もなかったみたいです。
社員向けの理念集に、、
「365日24時間死ぬまで働け」
とあり、正にそれを現実化している。
調理マニュアルに加えて経営理念集も暗記せねばならず、リポートの提出まで課せられていたということから、本当に休む時がなかったと察します。
手帳に「SOS」を記すころまでの残業は月140時間。
「労働組合があれば、娘は救われたはずだ」
父、豪(つよし)(64)さんは、ワタミが抱える欠点を指摘してこう悔やんだそうです。
厚生労働省の24年の統計では、従業員千人以上の大企業で労組に加入している
労働者は45・8%。
ワタミはグループ従業員数6157人でありながら、労組が存在しない。
労働者が労組を結成する権利は、憲法で保障されているが、入社時に会社から
「労組を作ってはならない」という趣旨の説明を受けたことを手紙で明かしている。
なぜかという質問に、担当者は「不満があれば、すぐ上に伝えるから」と答えたというものだったらしい。
神奈川労災保険審査官はこの手紙を証拠として採用し、森美菜さんの過労自殺を労災認定している。
ワタミグループの広報担当者は、取材に
「そのような説明をした事実は確認できない」と回答し、労組がない理由をこう述べた。
「弊社では労働条件の維持・改善は、労使一体となって検討し決定する方針、風土であり、結果として円滑に実施できている。今後もこの考え方を踏襲する」
美菜の上司に当たる店長は、年下の女性社員だったらしく、
社内制度で決められた「カウンセリング」を週1回行い、休日に体力の回復や気分転換ができないと森美菜さんから打ち明けられていたが、
労働基準監督署の聴取には「どうして自殺したのか分からない」と答えている。
美菜のパソコンには死の直前、会社に提出したリポートが保存されていた。
「120%の力で、どんなにひどい状況でも無理やりにでも乗り越えろと?」
「日々の業務が終わると、皆へとへとである。それとも、へとへとになっているのは、私だけか?」
疑念を直接、ぶつけていた。
入社前、過労死の心配を口にした母親に、「大丈夫。変だと思ったら、すぐ辞めるから」と応じたのだという。
労使一体を強調することで、会社は森美菜さんから冷静な判断力を奪ったのではないか。
労組が存在すれば、会社との協定によって残業に歯止めがかかっていたのではないか。
こんな事件があった過去で、今日、ワタミグループの株主総会は行われた。
『ブラック企業』との風評が広まり、サービスの売り上げにも影響したとあるが、
ブラックなのは事実であり、管理できない規模の企業なんていうのは作ってはいけない。
上を見るときりがないのである。
こういった事件は沢山あるのかもしれないが、もっと企業としての責任を考え経営していくべきだ。
ご冥福をお祈り申し上げます。
本日、居酒屋チェーン大手のワタミの株主総会が行われました。
詳細については前出の記事に書いてありますので、ご覧ください。
今回は居酒屋チェーン大手のワタミがなぜ、ブラック企業と呼ばれているのか…
少し掘り起こしてみたいと思います!!
「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」
居酒屋チェーン大手「ワタミフードサービス」の新入社員で、平成20年6月に過労自殺した森美菜さん=当時(26)がのこした手帳の文面に書かれていた言葉です。
日付は5月15日。森美菜さんは入社後1カ月半でこれを書き、1カ月もたたずに亡くなったそうです。
言葉だけで、これほど胸が苦しくなるでしょうか。
森美菜さんは調理研修がほとんど行われないまま神奈川県横須賀市の店舗に配属されました。
刺し身などを作る最もハードな「刺場」を任されたそうです。
開店前の午後3時までに出勤し、平日は午前3時、週末は午前5時の閉店後も働いていていて
しかも、与えられた社宅が店から遠く、始発電車まで待機を余儀なくされるという状況。
ボランティア研修や早朝研修が組み込まれ、休日に心身を休める暇もなかったみたいです。
社員向けの理念集に、、
「365日24時間死ぬまで働け」
とあり、正にそれを現実化している。
調理マニュアルに加えて経営理念集も暗記せねばならず、リポートの提出まで課せられていたということから、本当に休む時がなかったと察します。
手帳に「SOS」を記すころまでの残業は月140時間。
「労働組合があれば、娘は救われたはずだ」
父、豪(つよし)(64)さんは、ワタミが抱える欠点を指摘してこう悔やんだそうです。
厚生労働省の24年の統計では、従業員千人以上の大企業で労組に加入している
労働者は45・8%。
ワタミはグループ従業員数6157人でありながら、労組が存在しない。
労働者が労組を結成する権利は、憲法で保障されているが、入社時に会社から
「労組を作ってはならない」という趣旨の説明を受けたことを手紙で明かしている。
なぜかという質問に、担当者は「不満があれば、すぐ上に伝えるから」と答えたというものだったらしい。
神奈川労災保険審査官はこの手紙を証拠として採用し、森美菜さんの過労自殺を労災認定している。
ワタミグループの広報担当者は、取材に
「そのような説明をした事実は確認できない」と回答し、労組がない理由をこう述べた。
「弊社では労働条件の維持・改善は、労使一体となって検討し決定する方針、風土であり、結果として円滑に実施できている。今後もこの考え方を踏襲する」
美菜の上司に当たる店長は、年下の女性社員だったらしく、
社内制度で決められた「カウンセリング」を週1回行い、休日に体力の回復や気分転換ができないと森美菜さんから打ち明けられていたが、
労働基準監督署の聴取には「どうして自殺したのか分からない」と答えている。
美菜のパソコンには死の直前、会社に提出したリポートが保存されていた。
「120%の力で、どんなにひどい状況でも無理やりにでも乗り越えろと?」
「日々の業務が終わると、皆へとへとである。それとも、へとへとになっているのは、私だけか?」
疑念を直接、ぶつけていた。
入社前、過労死の心配を口にした母親に、「大丈夫。変だと思ったら、すぐ辞めるから」と応じたのだという。
労使一体を強調することで、会社は森美菜さんから冷静な判断力を奪ったのではないか。
労組が存在すれば、会社との協定によって残業に歯止めがかかっていたのではないか。
こんな事件があった過去で、今日、ワタミグループの株主総会は行われた。
『ブラック企業』との風評が広まり、サービスの売り上げにも影響したとあるが、
ブラックなのは事実であり、管理できない規模の企業なんていうのは作ってはいけない。
上を見るときりがないのである。
こういった事件は沢山あるのかもしれないが、もっと企業としての責任を考え経営していくべきだ。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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